手品で乗り切る会社員生活

手品が趣味の会社員のブログです

サルバノのシルク〜Introduction〜

会社員で手品師のコクトーです。

 

今日はサルバノ氏のシルク手順のご紹介。Tチップの演技のお手本とされているやつです。

 

飲み会向けの利点としてはとにかく道具がコンパクト。ハンカチをお客さんから借りるのであればポケットの中にTチップ入れとくだけで始められます。ちなみに僕はズボンのポケットの中にある小さいポケットにいれています。ポケットの中に仕切りがあるズボンって手品師的には便利ですよね。500円玉入れたり、Tチップいれたり。特にTチップは向きが大事なので、ベストポジションで保持できていれば演技の開始がスムーズです。

 

演技は完全にお客さんとの絡みで構成されるので、人数の多い飲み会で色々な人に見せるのに良いです。お客さんの袖口から取り出す演技をよくやります。

 

ちなみに僕は通常のシルクではなくストリーマーシルクを使っています。細長いやつですね。利点が2つあって、まずは実際よりも大きく見えること。取り出す時にまだまだ出てきますという感じに見えるので見栄えがよくなります。二つ目の利点は保存のしやすさ。きれいにロールした状態でTチップに入れておけばシワシワにならずに使えます。最初に取り出す時にコツはいりますが、普通のシルクを長時間Tチップに入れておいて取り出すよりはシワシワにならないはず。

 

角度にも強く、かなりの人数に見せられて、演技の時間も調整しやすく、難易度も低いということで、中継ぎの手品としては非常に優等生です。

 

問題点としては中継ぎとしては優秀で、オープナーとしても十分使えるとは思うのですが、クローザーにするにはパンチが足りないこと。最後のオチが元通りに消えてなくなるだけなので、どうしても弱いですね。演技中は不思議で楽しい感じになるんですが、最後が消えるだけというのが良くも悪くも古典手品らしいです。

 

同じようなジレンマがロープマジック全般にもあるんですが、とにかくラストが弱い。マジックショーをやるなら中盤に入れるネタなんですが、飲み会で軽く一個だけ見せるという状況では、これを選択しづらいです。

 

昔は飲み会で何回でも手品できるように常にフル装備していた時期があって、そんなときには非常に頼れる手品だったんですが、一回やって終わりという事が多い最近ではこいつの出番がなく、演じる機会がめっきり減っています。

 

無理なくインパクトのあるラストを付け加えたらレギュラー入りできそうなので、この記事を書いたのを期に、色々と考えてみたいと思います。