手品で乗り切る会社員生活

手品が趣味の会社員のブログです

アンビシャスカード〜Memories〜

会社員で手品師のコクトーです。

 

昨日、手順を紹介した晩の飲み会で手品のタイミングがあったのでアンビシャスカードやりました。久々にクラシックフォースも決まりました。肝心のアンビシャスの反応は、まぁ悪くはなかったのですがイマイチノリを合わせられなくて、お客さんを無視して演技をすすめるような格好になってしまいまいました。手順的には何も失敗はしていないのですが、気分的には失敗した感じです。

 

さて、そんなアンビシャスカードの思い出。学生時代にはじめてアンビシャスカードを知った時、「なんて退屈な手品なんだろう」と思ってしまいました。ひたすら上に上がってくるだけ、毎回方法を変えてみても、それは手品師側の視点であってお客さん視点で見たら単純な繰り返しで退屈。というのが最初のイメージでした。

今思い出してみると、たぶんダロー氏のアンビシャスカードのビデオを見たのだと思います。そして英語が全く聞き取れなかったはずなので、それで楽しめなかったのでしょう。

 

結局のところアンビシャスカードという手品は現象自体で驚かせるのではなく、演出や話術が重要なんですね。どんな手品でも演出は重要ですが、一部の強力な現象の手品については演出がなくても成立してしまうところがあります。しかしアンビシャスカードのような演目は練り込んだ演出なしでは退屈な手品になります。結局クラシックな手品になるほど演者の人柄が問われますね。

 

最初の印象はわるかったアンビシャスカードですが、学生時代にテーブルホップで一日中手品をするという機会があり、その際に手順にいれて実践で試してみると非常にウケが良かったので、それ以降は第一印象は捨てて使える手品として重宝しています。お客さんの反応を見ながら繰り返し演技をすれば非常に楽しい手品になります。