手品で乗り切る会社員生活

手品が趣味の会社員のブログです

ワンコインルーティーン〜Introduction〜

会社員で手品師のコクトーです。

 

居酒屋、飲み会向けの手品紹介ということで。

今回はワンコインルーティーンについて紹介します。

 

なお僕は500円玉で演技をします。昔はハーフダラーも使っていましたが。新500円玉の普及後はそちらで演技をしています。

 

飲み会ではオープナーとして使うことが多いです。唐突になにかやって!と言われた時にいきなり始める想定で手順を組み立てています。これは僕のこだわりですが、手品してと言われてからカバンを漁らずに、いきなり始めたいんです。だってコインが空中から出て来る手品をするのに、財布からコインを取り出すのは変ですよね?

 

500円玉を使うのは、お客さんに余計な説明をしなくて良いからです。出てきたモノを見せれば何かわかるので手順を止めることなく続けられます。最後にジャンボ500円玉に変化すると、やはり驚かれます。飲み会前には道具一式をズボンのポケットに入れとくようにしています。そのため家でズボンを脱ぐ時に500円玉が落ちてくることもよくあります。稀に酔っ払って落としてしまって行方不明になることも。。。

 

コインマジックに日本円を使うべきか、ハーフダラーを使うべきかは議論が別れるところだと思います。個人的には本格的に手品を見せる場では非日常を演出するため外国のコイン、日常の延長で手品を見せる場では日本円が望ましいと考えています。僕の場合は後者が中心なので、日本円を使います。

 

500円玉を使うデメリットもあります。

まずは小さい。ハーフダラーやワンダラーを見た後だとすごく貧相に見えてしまいます。僕はやりませんが、3Flyなんかには全く向いていないと思います。3枚並べてもシルエットが貧相です。ただし小さいと思うのは手品師側の視点であって、ほとんどのお客さんにとっては最大のコインです。また実際の貨幣であることで心理的には実物以上に大きく見える、という視覚のバイアスも期待できます。

 

次にお金が絡むので、なんとなく演技が上品じゃなくなるというイメージがあります。僕だけかもしれませんが、例えば500円玉4枚の手品となると2000円、2000円あったら何が買えるか?的な思考を喚起してしまうと手品を楽しんでもらうという観点ではデメリットです。特にお客さんが子供の場合、500円玉は大金なので余計なことを考えさせてしまいそうです。まぁ会社員の飲み会の場合、ここはそれほど意識しなくて大丈夫ですが。

 

あとは現金なので、ついつい使ってしまってなくなったり、お釣りで500円玉をもらえるように調整して手に入れたのにやけに汚れていて使えなかったりで困ることも。きれいな500円玉を手に入れたら、財布とは別に手品道具として管理するようにしているのですが、何かの拍子に使ってしまうと後で困ります。

 

とはいえ徒手空拳で始められて、日常的な道具でテンポよく現象を見せて、最後に非日常なジャンボコインが出現するということで、オープナーに求める要素を完璧に含んでいるので、非常に頼りにしています。

 

今回は紹介ということでここまで、次回は手順について書きます。