アンビシャスカード〜Routines〜
会社員で手品師のコクトーです。
お客さん視点で僕の手順を書きます。
第一段
・トランプを一枚選んでもらい、サインしてもらって真ん中にいれる
・おまじないをかけると一番上に上がってくる
・その一枚を真ん中に差し込むが、やはり上がってくる
第二段
・表向きに突き出して、下の方に入れる
・軽くふると真ん中くらいに上がってくる
・もう一度ふると上から二枚目
・もう一度ふると一番上まであがる
第三段
・真ん中あたりにお客さん自身に差し込んでもらう
・いつの間にかメガネにトランプが引っかかっている
第四段
・サインしてもらったトランプを山形に曲げる
・真ん中にいれるが、おまじないをかけると一番上に曲がったトランプがでてくる
と、いう流れでやっています。お客さんが多いときは第一段で何度か上に上げるのを繰り返したりもします。
第二段はスロモーションアンビシャスです。余談ですが第二段は反応が2つに別れますね。あぁそうなってるんだ、という反応が来ることもあるし、非常にウケが良いときもある。理屈っぽい人にはなんとなくタネがわかってしまうけど、ビジュアルだから喜んでくれる人もいる、という気がしています。手順から外そうかと悩んでいた時期もありますが、最終的には残す判断をしました。
第三段のメガネに引っ掛けるのは、通常は口でくわえるのがセオリーですが、喋れなくなるのでメガネのほうが気に入っています。これに限らず、口でくわえる系はあんまりやらないようにしています、なんとなく上品じゃないので。。。
第四段は完全に前田知洋氏ですね。他の道具を使わないエンディングとしてはこれが一番インパクトがあると思っています。昔はサイフに突っ込むのをオチにしたりもしていましたが、即興性を重視してこちらを採用しています。
たまに挑戦的な手順をしたくなったときは、選んでもらったトランプと同じ数字の4枚以外は消えてしまうというクライマックスをつけるときがあります。デビッド・ストーン氏のDVDでみた手順を参考にしています。
少しだけ技法の話をすると、パスは一回だけにしていて、他はトップチェンジを多用しています、ティルトは基本的に使いません。いつの頃からかお客さんの反応を見ながら、トップチェンジするのが一番楽だと感じていて、次に何をするのかを考える前にチェンジしてしまっていることも多いです。正直バレていないか不安だったりもしますが、便利すぎてやめられません。