チャイナリング(小)〜Introduction〜
会社員で手品師のコクトーです。
持ちネタ紹介の一発目はチャイナリング(小)。
居酒屋での手品という観点でメリットを紹介します。
チャイナリングには飲み会で手品をする際に重宝する良さが沢山あります。
まずは持ち運びが容易です、僕は小さな巾着袋に入れています。こうしておけば順序が狂うことなく取り出せます。巾着袋はカバンに放り込んでおいて、宴会が始まる前にジャケットの内ポケットにいれます。こうしておけば、いつ手品を振られても大丈夫。僕は胸ポケットにコイツが入ってると、大変リラックスしてお酒が飲めます。なんせ酔っ払ってても出来るので。
次に見せられる範囲が広いです。1対1で見せても良いし、50人相手でも見せられます。慣れてしまえば角度も気にする必要がなく、まさにどこでも誰にでも見せられます。
また現象が繰り返し見せられるのも飲み会では大きなメリットになります。途中から見ても楽しめますし、最初から見ていてもリズミカルに現象を起こせば飽きずに見てもらえます。
金属特有の音と光沢も強い武器になります。これを見せていると、自分のテーブルだけでなく他のテーブルからも拍手が来ます。オープンな店であれば、無関係のお客さんにも楽しんでもらえます。
と、べた褒めしてみましたが、気になる点もあげてみます。
まず道具が怪しすぎます、初対面で手品してますといってこれを取り出すのは、ちょっと抵抗があります。しかも道具を渡すことができないので、怪しさを払拭する方法もありません。
また現象が繰り返し起こせるのは良いのですが、結局は繋がって外れるだけなので、ラストのインパクトが弱いです。特に全部外しきって終わりにすると、尻すぼみ感があります。
以上の2点のデメリットを補うため、僕の中では「中継ぎ」として使うことが多いです。
僕は手品を持ちネタを3段階にわけて管理しています。最初にやる「オープナー」、次にやる「中継ぎ」、最後の「クローザー」です。詳細はまた別の記事に書きますが、僕が中継ぎの手品では以下を重視しています。
・一発ネタではなく長めに見せられること
・お客さんと絡めること
チャイナリングはこの要素を完璧に満たしてくれる、最高の中継ぎです。
といったところで「Introduction」は終わりです。次回は「Routine」です。